【ルワンダ】キガリの国際キャンパス、一時閉鎖 2015/10/17

更新日:2016/02/17

 マウントケニア大学のキガリキャンパスが先月、ルワンダ政府によって閉鎖を命じられた。
 大学が人種差別行為を行ったとされ、また、提供するコースの質がルワンダの定めた規格に準拠していないと判断されたためである。さらに、ルワンダ高等教育委員会は、同大学が、未認可の健康科学コースを提供していることを非難した。看護・薬学・臨床検査学士コース、公衆衛生学士・修士コースで “非標準的な授業”が提供されていたという。
 質と規則遵守の問題にかんしては、2015年10月5日、技術職業教育訓練を担当するルワンダの国務大臣が、取締機関による同大学の施設設備及びカリキュラムの視察を実施した後に、授業の再開を命じることで収束をみた。しかし、上級管理職の採用方法においてルワンダ市民に対する差別行為があったことに対して、ルワンダ当局は遺憾の意を表した。様々な情報筋によって、同大学ルワンダキャンパスの上級管理職を、中間管理職と同様、ケニア人がほぼ独占していることが報じられた。一方、マウントケニア大学のWaudo教授はそうした情報を否定したうえで、大学職員の大半はルワンダ人であり、現地人だけでは担いきれない部分についてのみケニア人を配置しているのだと反論した。
 上記の人種差別の問題については、いかにして解決に至ったのかは明らかになっていない。しかし、ルワンダは東アフリカ共同体のメンバー国であり、メンバー国間の労働者の移動の自由が認められているため、一般に、こうした問題を解決する唯一の方法は協議による和解になる。
(http://www.universityworldnews.com/article.php?story=20151017124154777)
2015/10/17

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