ケニア諸機関が保有する資料の閲覧法について

更新日:2009/10/02

ナイロビ大学

ナイロビ大学の図書館ですが、メイン図書館はセキュリティの問題のため、外国人の使用は認めていないと受付で断られました。使用にあたっては、Vice Chancellorの許可があれば特別に認められることもあると言われ、Vice Chancellor に推薦状を書いてもらうように頼みに行きました。(Vice Chancellorは不在だったので、秘書が対応)

⇒Vice Chancellorに推薦状を書いてもらうため、NCST発行の調査許可証と一橋大学の指導教官からの推薦状のコピーを提出し、ナイロビ大学で非常勤講師をしているアメリカ人の友人にも交渉してもらいましたが、結局、推薦状は書いてもらえませんでした(使用を認めてくれませんでした)。なお、Vice Chancellorのオフィスはガンディーウィングの2nd floor にあります。

ナイロビ大学のメイン図書館を使うには、相当の交渉がいると思われます。

ただし、IDS図書館は1日の利用許可を出してくれ、使用する事ができました。利用許可証は、IDSのSecretaryが出してくれました。このオフィスは、ガンディーウィングの5階にあります。(IDS図書館は、ガンディーウィングの近くにありますが、ややこしい場所にあります。)

どちらも利用を申し込んでから次の日に来るように言われたので、利用前日迄には申し込んでおいたほうがよいです。

エイズに関する国の機関

・NASCOPは、無料でマニュアルを配布してくれます。Home-based Care、ARV、日和見感染についてのマニュアルをもらいました。ただし、政策文書やPLWHA人口、VCTや医療アクセスに関する統計データは入手できませんでした。現地NGOの関係者から、保健省は詳しいデータを持っていると聞いていたので、保健省にも行きましたが、上記のようなデータは持っておらず、保健省は働く人をマネジメントしているだけと言われました。対応してくれた秘書からNASCOPかNACCに行く事を勧められました。
(少なくとも、私は学生だったので、あまり対応してくれなかったのかもしれません。状況によっては、データ入手の可能性があるかもしれません。)

・National AIDS Control Council
利用したいと伝えれば、簡単に資料室に入れてくれます。
国家エイズ戦略(ホームページからダウンロードできる)、エイズに関する会議の資料、UNAIDSやUNICEFのドキュメント、Home-based Care、PLWHA、Youth、Gender、Stigmaリダクション、母子感染など、エイズに関する比較的新しい基本的な資料が充実しています。ビデオもあります。必要な統計データがあるか尋ねて、あればUSBに入れてくれます。
コピーOKですし、資料も在庫がたくさんあればくれます。(小冊子の在庫が山積みになって放置されていました。)NACCのコピー機は壊れていたため、近くのハーリンガムセンターのコピー屋に行きました。

NGO

Kenya AIDS NGO Consortiumには、8畳くらいの広さの小さな資料室があります。エイズについての網羅的な書籍、政策文書、パンフレット、KANCOや他組織のニュースレターなどの資料が揃っているほか、アドボカシーについての資料もあります。どちらかというと古めの資料が多かったです。)コピー機はありません。

情報提供 一橋大学大学院社会学研究科 中村麻友氏

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