寒い季節

更新日:2010/07/22

旱魃のニュースが新聞やテレビを賑せた昨年とは一変し、今年の雨季は雨がよく降りました。

センターの職員によると、雨のおかげで作物の生育がよく、食料品の値段が下がっているそうです。センターの水道供給も安定し、昨年末の小雨季以来、断水はほとんどありません。4月、5月は毎日のように雨が降り、犬の散歩にも苦労しましたが、さすがに6月に入って雨は一段落。例年通り肌寒い乾季に移り変わりつつあります。

今年のケニアの重大行事は、何と言っても憲法改正国民投票です。投票日は8月4日に設定されました。ケニア各地で、賛成反対双方の集会が開かれています。先日はナイロビ市内中心部ウフルパークで開催されていた改正反対派の集会で爆発があり、6人が亡くなりました。不穏な空気です。宗教対立を煽る動きもあり、ケニア国民の良識が問われているとも言えましょう。国民投票関連の動きには、今後とも注意が必要です。

ナイロビ市内の治安は「悪化している」と言われながら、なかなか実情を理解するのが難しいところですが、今年4月以降立て続けに日本人関係者が武装強盗の被害に遭いました。一件はナイロビ市内の日本料理店、もう一件は日系NGOの事務所でした。馴染みの方々が被害に遭うと、我が事のように感じます。次はいつでも自分の身に災難は起こり得ると、常々覚悟を決めておかなければなりません。

7月以降の繁忙期を前に、今のセンターは落ち着いた雰囲気です。今年は昨年に比べて研究者来訪の連絡、研究許可取得についての問い合わせが少なく、出足が鈍い印象です。当地での研究をご計画の方は、ぜひ遠慮なく当センターまでご連絡を下さいませ。日本の夏休み期間中、今年もたくさんの研究者とお会いするのを楽しみにしております。

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