第181回学振ナイロビセミナーのご案内(2016年11月11日(金))

更新日:2016/11/08

JSPSナイロビ研究連絡センターは、言語学をご専門とする神戸大学教授の松本曜先生をお招きし、第181回学振ナイロビセミナーを開催いたします。

開催日時:2016年11月11日(金) 14:30-16:00
講師:松本 曜 先生(神戸大学文学部教授)
共催:ケニア日本語教師会 (JALTAK)
発表概要:
日本語には類別詞あるいは助数詞と呼ばれる一連の要素があり(「本」「台」「枚」など)、その使い分けは言語学的にも興味深く、また、学習者にとっても重要である。この講演では、日本語の類別詞が、どのような使用基準によって使い分けられているか、意味論的な研究を踏まえて発表する。どのような言語が類別詞を持つのかについて触れた後、日本語の類別詞の体系について概観し、特に、「本」と「台」について細かく見ていく。その際に、典型(プロトタイプ)とい う概念がその意味において重要であることを指摘する。また、スワヒリ語の名詞類との比較も行う。
発表言語:日本語

会場:日本学術振興会ナイロビ研究連絡センターセミナー室
→アクセス https://www.jspsnairobi.org/access
(google map: 1°16’29.3″S 36°46’08.4″E)

参加費:無料
お問い合わせ先:溝口大助・上村知春(jsps1[at]africaonline.co.ke)

日本語の類別詞は、日本語を学ぶ方にとってなかなか理解しにくく、また教えようとする側にとっても説明するのに困難を伴います。母国語として日本語をつかっている我々ですら どうして?と感じる類別詞について、スワヒリ語をはじめとする他の言語を引き合いに出しながら松本先生にお話いただき、皆さんと共に考察したいと思います。
とりわけこの英語などに存在しない類別詞ならびに名詞クラスが理解できるかことが、スワヒリ語に代表されるアフリカ諸言語学習者にとって最重要であるといわれています。スワヒリ語学習者にとっても大変興味深い講義をお伺いできる貴重な機会ですので、ふるってご参加下さい。

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