第1回 東部アフリカJSPS同窓会 総会・シンポジウム(2011年11月開催)

更新日:2011/12/01

日時: 2011年11月3日
会場: 在ケニア日本大使館広報文化センター
主催: 東アフリカJSPS同窓会
共催: 日本学術振興会(JSPS)ナイロビ研究連絡センター
参加者: 同窓会員17名(ケニア8名、エチオピア5名、ウガンダ2名、タンザニア2名)、学振東京本部より 加藤 久 国際事業部長、小山 佐和 人物交流課係長
(シンポジウム参加者は、以下を参照)

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1) JSPS東部アフリカ同窓会

JSPSは海外の優秀な若手研究者を日本の大学や研究機関に受け入れる外国人特別研究員(ポスドクフェローシップ)などのプログラムがある。こうしたプログラムが終了後も外国人研究者間のネットワークを維持・継続し、将来のさらなる交流のためのネットワークを構築するための研究者コミュニティとして、同窓会が形成されている。

2007年7月に結成された東部アフリカJSPS同窓会は、現在世界に13あるJSPS同窓会のなかのひとつである。そのなかでも唯一の「地域」同窓会である同会は、会員資格がケニア、ウガンダ、エチオピア、タンザニア、ブルンディ、ルワンダと複数国にまたがることもあり、これまで総会がもたれるに至らず、その開催が待たれていた。

 

2) シンポジウム

第1回の総会を開くにあたり、日本からケニアでの現地調査・研究経験をおもちの日本人研究者3名を招き、ケニアおよびタンザニアよりそれぞれ1名が講演をおこなうシンポジウムを同日に開催。講演内容にはサハラ以南アフリカ地域と日本とのあいだを架橋する学術交流を促進する研究分野の可能性、これまでの共同研究の成果紹介、またはネットワーキングの手法、同窓会活動の紹介と展望などがみられた。

また、日本学術振興会東京本部からは、国際事業部より加藤久部長が式辞を述べ、小山佐和人物交流課係長がJSPSの海外学術交流事業の概説をおこなった。これらの講演内容を受け、個別の講演内容への質疑応答、および将来的な共同研究への展望などについての総合的な議論が活発におこなわれた。

当日のプログラムは以下のとおりであった。

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髙田大使の式辞

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司会: Prof. Alexander Kahi (Edgerton大学 教授、Kenya)

第1部 オープニング  09:00 〜 09:30

開会挨拶  Prof. Shaukat Abdulrazak    (Executive Secretary, National Council of Science and Technology, Kenya)
式辞1  加藤 久 (日本学術振興会国際事業部 部長)
式辞2  高田 稔久 (在ケニア日本大使館 特命全権大使)

第2部 シンポジウム  09:30 〜 11:25

講演1 「My Twenty Years Activities in East Africa as an Engineer」
木村 亮 (京都大学工学研究科 教授)

講演2 「Towards Strengthening Human Network for Sustainable Development between African Countries and Japan」
浅沼 修一 (名古屋大学農学国際教育協力研究センター 教授)

講演3 「Experience in Japan and Status of JSPS in Tanzania」
John Makangara (Department of Chemistry, University of Dar es Salaam, Tanzania)

講演4 「JSPS Alumni Associations」
小山 佐和 (日本学術振興会国際事業部人物交流課 係長)

講演5 「Trial of Fieldnet: Introduction to web-networking among researchers of African Studies」
椎野 若菜 (東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所 准教授)

(昼食、解散)

(その後、総会へ)

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3) 総会

□ 同窓会規約の採択
□ 役員選挙(各国から選出

役員はこれまで仮役員として活動していたが、この総会にて正式に選挙で選出された。東部アフリカ同窓会のメンバーシップはケニア、ウガンダ、タンザニア、エチオピア、ブルンジ、ルワンダの6カ国だが、ブルンジとルワンダからはまだ会員がいない。役員は、残る4カ国からまんべんなく選出された。

 談笑談笑2

昼食後、会場外で談笑の輪ができる

 

【謝辞】
本会開催にあたっては、会場となった日本大使館広報文化センター(宇賀神実紀 所長)にはたいへんお世話になった。また、高田稔久在ケニア全権大使には開催前夜に大使公邸での会食の機会を設けていただき、日本との学術交流や日本の社会・文化について話し合うよい場となった。ここに記して感謝いたします。

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