ケニアにおける法学教育の質の向上 (Daily Nation)2015/5/28

更新日:2016/02/15

ここ数年で、ケニア国内の法学教育の需要は着実に高まってきた。多くの人々が法学の学位を得ることを望んでいるが、こうした高まりにたいする迅速な対応が課題である。ステークホルダーからは、法学部が質の低い卒業生を輩出していること、また、近年重要になっている法的問題(テロリズム、地域的・国際的調和、汚職、移住、法改革、開発、自然資源の利用)について考えるプログラムが学生に提供されていないといった不満が出されている。ケニア国内の法学研修機関によって提供されるプログラムでは、こうした問題に十分取り組んでこなかった。しかし、キシイ大学に設置されたロースクールはこうした不足に応えたものになっている。キシイ大学のロースクールで提供されるカリキュラムは、ステークホルダーの視点をとらえた、法的知識と実践を総合的に組み合わせたものになっており、卒業後にあらゆる分野において万能な人材を輩出できるように計画されている。大学は常に新しい課題を探し、そうした問題に取り組むことができるようにカリキュラムの定期的な見直しを行う。法学部のカリキュラムは専門課程、学術、研究を豊富に組み入れ、学生に法学的な分析能力や知識を身につけさせるように構成されている。また、学生が法学を学び始めた初期段階において、新たな知の発見に対する意欲を駆り立て、批判的な思考を働かせ、研修を喜んで受け入れさせるように工夫されている。ディプロマコースでは、Legal Education Actにしたがい、パラリーガル研修に焦点を当てている。上記の学士コースとディプロマコースのプログラムは、2012年10月2日に法学教育協議会(Council of Legal Education)より正式に認可を受けた。この認可によって、学生は、法曹界の一員になるために必須のプログラムである、Advocates Training Programme(the ATP)へ参加する資格が与えられている。
(Daily Nation)2015/5/28

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