調査許可申請(ウガンダ)

ウガンダの調査許可は、下記に申請をする。

The Executive Secretary, Uganda National Council for Science and Technology (UNCST)
Plot 6, Kimera Road, Ntinda
P.O. Box 6884,Kampala Uganda
Tel: +256-414-705500 / +256-312-314800
Fax: 256-414-234579
E-mail: uncst[at]starcom.co.ug ※[at]は@に変更してください。
Website: http://www.uncst.go.ug

必要な書類は以下の通りで、書式は上記webサイト右端掲載の項目「Research Registration, Guidelines & Forms」からダウンロードできる。同項目中の「Research Registration Guidelines」をダウンロード、熟読のうえ準備。提出書類と手続きについてはおもにこのGuidelineのpp.6-9をみよ。

  1. 1) UNCST/RC1(UNCST宛)申請書(コピー1部)
    註:ウガンダでの所属機関(大学学部や研究機関など)を決める。その所属機関の長がレファレンス先となり、彼/女に記入してもらうべき欄があるので、事前に連絡・準備しておく方が望ましい。
  2. 2) 1)に添付すべき研究計画書(コピー1部)
  3. 3) RS.6(大統領府宛)申請書(コピー3部)
  4. 4) 最近撮影の写真4枚(パスポートサイズ)
  5. 5) 申請料 US$300
    註:この申請料の支払いは、UNCSTの銀行口座あてに振り込むこととされている。

以上の書類をUNCSTに提出する。申請は郵送やe-mailなどでおこなうよりも、申請者本人が直接UNCST の窓口へ出向いたほうがスムースにいくことが多い。スムースにいけば、2週間〜3週間程度で調査許可証が取得できる。申請書には、調査地をディストリクト単位で記すようになっており、許可が下りるとUNCSTから、記載された各ディストリクトのR.D.C. (Residential District Commissioner)宛の紹介状が渡される。R.D.C.がさらに、調査実施地域の行政関係者宛に紹介状を書いてくれる。

なお、申請書(RC1)が提出されてから許可が下りるまでの審査制度(review system)の概要は次のようなものらしい。①毎週木曜日に、UNCST内の調査許可の担当官ら(5名ほど)が集まる会議があり、そこで申請書が回覧される。②このほか、調査内容に応じたpeer reviewerが外部から1名選出され、審査が要請される。通常このpeer reviewerへは2週間の締め切りで審査を要請する。しかしさまざまなイベントや不測の事態、peer reviewerの審査の遅滞などにより、遅れる場合がある。

また、人文社会科学系の調査は倫理や人権に関する審査等が必要となる場合があり(Public Healthの調査などがその典型)、その場合は申請から許可取得までの日数が標準以上にかかることになる。この場合の審査と審査員については、「Guidelines involving Human Participation」をダウンロードし参照のこと。自然科学のものでも、たとえば野生動物、森林資源保護などにかかわる調査にあっては、関連機関からのレターなどが必要とされる場合がある。

情報提供者 白石壮一郎(JSPS Nairobi Research Station)


調査許可は3年で申請しても、1年毎にrequest for renewalとprogress reportを添えて許可証を「更新(renewal)」する必要がある。およそ1週間で更新された許可証を取得できる。急ぎの場合は、窓口の担当職員に「フィールド調査に行くので早めに」などと念押しすれば、3日間(business days)ほどで取得できる場合もある。

4年目以降への「延長(extension)」の場合は、あらたに300USDを銀行でUNCSTの口座に振込み(近くにStandard&Charterdがある)、そのとき銀行から発行されたBank silpをrequest for renewalとprogress reportを一緒に提出することで、やはり1週間程度で延長できる。

なお、5年間更新と延長を繰り返すと、許可証(カード)の署名と公印の箇所がいっぱいになり、カード自体をあらためる場合に、パスポート写真を追加で求められる場合があるので、多めに用意しておくとよい。

(申請して取得できる調査許可の期間は3年間。その後、追加料金を払っていったん取得した調査許可の延長更新が2年まで可能で、いちどの調査許可は全体で5年間まで延長できる。「Research Registration Guidelines」を参照。)

情報提供者 田原範子さん(四天王寺大学)


大統領府からの認可(RS6)に時間がかかることがある。大統領府からは調査地として指定された各Districtに連絡されるが、これには4週間はかかるだろうとのこと。私の場合は、2011年9月末に申請し、NNCSTからの許可(RC1)は10日間ほどで出たが、大統領府からの認可(RS6)を得るまでには年末年始をはさんで3ヶ月を要した。

情報提供者 川口博子さん(京都大学)


【ご注意】調査報告書提出のお願い

調査者は、許可・認可された調査プロジェクトがすすむとともに、UNCSTあてに中間報告書(progress report)の提出が、終了時には最終報告書(final report)の提出が義務づけられています。

(「Research Registration Guidelines」16.0; p.11参照)

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