出会いと別れ

更新日:2022/11/28

ナイロビセンターに、新しい番犬一頭が仲間入りしました。ジャーマンシェパードのロイボン(Loibon、♂)です。マサイ語で「チーフ」を意味する名前で、チーフのように先導してセンターを守ってほしい

ロイボン

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左からキン・レン・ロイボン

という気持ちを込めて名付けました。甘えん坊のキンとの相性が心配でしたが、すぐに仲良くなってくれました。いっぽうで、とてもおとなしい老犬レンは、ロイボンとは相性が合わないのか、ロイボンが近づいてくるとすぐに不機嫌になってしまいます。ですが、元気いっぱいのロイボンからのちょっかいにも、なんやかんやで、軽くあしらうようになってきたレン。さすが、寛容です!

3頭体制となった番犬とセンターで過ごして数か月が経ちました。出会いがあれば別れもやってきます。先日、17年もの長いあいだセンターを守ってくれたレンが、老衰のため亡くなりました。いつかはこの日がやってくると心構えをしていたものの、やはり、その瞬間を迎えると辛くて辛くてたまりません。聴力を失っても、歩行が困難でも、不審者が来ると、いつも力強く吠えてセンターを守ってくれていたレンに敬意を表しつつ、今度こそゆっくり休んでほしいなと思っています。現在はキンとロイボンの2頭になりましたが、レンのように長くセンターを守ってほしいです。

(シランカ)

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